民間の語学会社が大学キャンパス内の施設を長期リ−スし、4−7カ所前後の教室と事務オフィスを設けて独自のカリキュラムで運営するプログラム。表向きにはあたかも大学自体が運営しているかのイメ−ジで大学名を全面に押し出して広告し、アカデミックなイメージの相乗効果をカタログで意図的にうたっているが、実態は遊学生が大半となる。このタイプの民間グル−プ組織は全米だけでも15社前後存在し、各々が全米各地に5−23ケ所前後の分校キャンパスを傘下に所有。大規模な運営組織に発展し1997年頃日本企業に買収されたE.L.S.社やベルリッツ社は、その典型的な一例。ブランド志向が強い日本人学生は著名大学内にあるこれら組織による英語研修に集中している。4大・短大自体の日程とは無関係に民間会社が独自にクラスを4・8・10週間の短期日程を設定、その為アメリカン学生とル−ムメイトが組めないのが大半の現状。英語研修だけの留学生を専用の寮に入れる為、日本人学生ばかりが同じ寮に居住する最悪の環境が、カリフォルニアの某州立大学内にも存在する。
ひとクラスの編成は8−12人と少目。ESLクラスを4−9段階にレベル分けし、短期セッション毎に小テストを行い、次の上のレベルに移行させていく仕組みは他の大学内の英語研修と同じ。上級英語コ−スに入ると提携先き大学内でトイフル点数無しに普通科の大学授業の受講が許可される条件を設けている場合が多い。但し、テスト免除の特典が提示されても、大学内の上級英語レベル受講者ともなると大半の学生が入学に必要なトイフル点数程度の実力が得られる為、それだけの理由でこういった英語コースにこだわる必要はあえて無い。
学生総数が1000-13000人前後と中規模以下のカレッジが分校として選ばれており、施設は総じて立派。どこの分校も共通の教材を使用する為、多州に移動しても語学研修の履修続行が無駄なく出来る点がメリット。遊学生なら観光と社会研修がアメリカ各地を見回って出来るのも便利な対応と言える。民間語学企業はそれを見越し、観光スポットが最も多い地区・都市の大学に分校を設置している学生の在籍期間は平均3―5ヶ月未満とめまぐるしく顔ぶれが変わる。I-20入学許可証は、民間の語学組織名で発行され、大学当局とは無関係。
民間語学組織の最大手は、前述のELS(イーエルエス)に加え、ALA(アメリカン ランゲージ アカデミー), ASPECTアスペクト、CESエンバシー社等だが、これらの組織は日本の旅行社兼ねた留学斡旋業者に積極的にアプローチし大量の学生を送り込んでいる為、日本人過剰を結果的に招いている分校も少なくない。この中で一番高額な授業料は日本企業が買収したESLグループで、4週間で1325ドル(約16万円 119円換算)。米国での平均授業料とは月$800-1100ドル前後で語学組織企業間での費用格差が大きい。又、組織によっては教師の質にバラツを指摘する学生達からのコメントも聞かれるが、TESOL有資格、大学修士号有資格の教師が英語スクールに何人いるかでも、各学校レベルの良し悪しを決める良い判断基準ともなる。
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