何処の町中でも見かける大小規模の語学スク−ルは、学校側も短期入学、随時入学をセ−ルスポイントに掲げて柔軟的に対応している。クラス編成は8―10人前後と全体的に大学内のESL英語研修よりも小規模なのがメリット。教室はダウンタウン周辺のオフィスビル、個人邸宅を改造した独立家屋、教会の付属施設、ショッピングモ−ル内の一画と実に多彩、一ヶ月の平均授業料も$400―1360ドル(約5万―15万円)とピンからキリ迄揃っている。

入学受入れは毎月曜からスタ−ト出来る所が多く、手軽さと短期入学が受けてそれなりの人気は有るが、学生の顔ぶれが目まぐるしく変わるのが欠点。どこの学校も施設自体はそれ程広くなく、休み時間にちょっと寛げるラウンジが用意され、4−8室前後の小さな教室を持っている。中には安い授業料を宣伝文句に学生をリクル−ト、欠席学生に注意も与えない言い加減なスク−ルがロスアンゼルス周辺にも見られ、アルバイトに精出す遊学生仲間ではありがたい存在にもなっている。

学生の観光目的とバス通学の必要性を考慮し、大半の学校は立地条件と公共交通機関が抜群に良い目抜き通りに集中して教室を構え、日本版駅前留学と言える。学生の大半はホ−ムステイ滞在。ボストン辺りでは、周辺の大学の手持ち寮スペ−スを語学学校が又借りして学生のハウジングに充当させる所も有る。

日本が企業買収した英語校組織「ELS」グループと日本から進出してきた「ジオス」グループは米国各地に分校を構えているが、日本からの学生リクルートが中心なので、カリフォルニア州を例に取ると人気が高いサンタモニカ、アーバイン、トーレンス、ウエストロスアンゼルス、チャプマン地域等では、日本人学生の比率が50−99%近くになる傾向が高く、初めて語学留学する学生が現地入りした後で問題となる場合もある。I-20入学許可証は、英語組織自身の名前で発行される。 広大な敷地と立派な施設にある大学内 ESL 英語研修コ−スとの比較には及ばないが、少人数のクラスサイズが最大のメリット。日本人遊学生が少ないの英語校選択が、キーポイントとなりそう。

 
公立・市立短大内にあるESLプログラムにも2種類の形態が見られる。ひとつは民間語学組織に施設をリ−スし、短大側が彼らに委託経営させる場合は独自の日程と費用が設定される。もう一つは短大の直接運営で上述のカテゴリー(A)と同じ形式である。1ヶ月の授業料は、正規の一般短大生が払う授業料と同じ額と日程を設定する場合と、独自の短期日程の2種がここでも見られる。年間授業料が4000−6500ドル前後で、月換算にすると500−600ドル前後(8万円以下)と極端に費用が安い。大半の短大には学生寮が無い為、ハウジングはもっぱらホ−ムステイに集中する。安い費用を反映してか、週20時間の授業でカリキュラムは授業が極めて短時間なのが欠点。短大施設はごくスタンダードで質素だが、施設面での格差が公立短大間でもある。

 
大学院マスターコースと呼ばれる修士号取得を目的とする人や、企業派遣による上級幹部社員を対象とした語学特訓プログラム。ここに列記したESL8種類のカテゴリ−の中では最も語学力の高さが大学院受験者には求められ、トイフル点数は最低でも550−600点(CBTでは213−250点)を必要し、受講者の年令も当然多くなる。大学院入学前に英語のハンデイキャップを少なくする準備に越した事はないが、大学院の専攻学科によってGMAT,GRE、又はLSATと呼ばれる他のテストをトイフルテスト以外に別途受験せねばならず、それらのテストで何点取れたかにより受験可能な大学院志望校選択の絞込みが予想出来る。

研修は平均4−8週間が基本セッションで入学手続きは個別に取り扱われるが、中には一週間毎の料金設定のコ-スも企業向けに用意されている。日本、又は海外で4年制大学卒で学士号を取得、トイフルが500点以上有る人が当英語研修受講者の最低受け入れ条件。月平均授業料は、$1300−2000ドル前後(約15−23万前後)。

一方、企業派遣で語学研修に参加する幹部社員は、文法力は抜群でも会話力とリスニングが弱く、トイフルテストの点数が必ずしも高くない為、プライベ−ト授業と少数グル-プレッスンの組合せプランや、1−2週間の短期集中特訓の詰め込み式学習が有る。 これら企業向け大半のESLは、大学の直接運営によるものや民間語学スク−ル内の両方に有るが、どちらも授業料は一般の英語研修よりもかなり高め設定。専用の語学教師が一人の生徒にマンツーマンで一日中付き添う形式で個人教授していく「エマーションコ-ス」は、毎週35―40時間授業の徹底した密着指導型で実施する短期速習コースである。教師と一緒にランチを取り、実際に会社訪問し、商談や折衝方法、マ−ケテイングの戦略法を実践訓練する。 参加者の年令が平均26−35才前後、企業がスポンサ-なのでホ−ムステイを避け、ハウジングは学校周辺のアパ−トメントホテルでの滞在が多い。

 

日本の夏・春休みに合わせた英語教師だけを対象とする英語訓練コース、教える立場 のインストラクターとしてのノウハウスキルを伝授、クラスは少人数で実施される為、個人参加でも又は、日本からのグループ参加でも構わない。文部科学省が小学校 から英語教育の採用を検討し始めた為、現場の教師達にとっても何らかの学習対策に 迫られている。教師達の平均参加年令は30才代が最も多く、短期滞在中に効率が図 れるカリキュラムが組まれている。全米各地で不定期に開催され、学校の休暇日程に 合わせたものも有る。ネイティブとの会話でリスニングを鍛え、速戦力をマスターさせるのが狙い。

又、外国人に英語を教える教師資格にTeaching English to Speakers of OtherLanguages (通称 TESOL), 或いはTeaching English as a Foreign Language (通称 TEFL)が有り米国・カナダの4大や民間英語校でも受講が可能。世界的に公認された修了証書取得コースで、レベルにより3−9ヶ月間で取れる集中コース。受講資格はトイフル点数500点以上が最低必要で、大学院レベルでの受講だとトイフル550−600点を求めるカレッジも別途有り、ちなみにミシガン大学言語学部内にあるTESOLが最も著名。英国での英語検定としてポピュラーな「ケンブリッジ」修了コースも、数は少ないが米国内、民間の英語校で受講が可能。

   
   
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